願望実現能力について

私は、かつて苦悩していた頃、思いっきりネガティブな方に願望実現していた人間でした。当時は、今の自分がいかに恵まれているのかということには、まったく目が向きませんでした。

目の前に起こっている気に食わないこと、好ましくない状況が四六時中、占拠していました。「何で、いつもいつも、私は、こんなに不幸な目にあわなければいけないだろう?」と、過去の不幸な出来事なんかをひとつひとつ、ご丁寧に思い出しては自分を哀れんでばかりいました。

こんなことを、毎日やっていて何がいいことがあるというのでしょう。いいことがあるどころか、さらに好ましくないことをどんどん引き寄せていました。

でも、私は、その頃、この世界の法則を知りませんでした。だから、どんどん不幸な状態を自ら呼び込んで、どろどろになりながら益々自己憐憫の世界を生きるということになりました。ここまで徹底して不幸な人生を歩んでいると、「それが当たり前」「それ以外、有り得ない」という不幸や困難に慣れ麻痺した状態にもなっていました。

さらに悪いのはちょっと良いことがあっても素直にそれを喜べないということです。「また、いつもの不幸な状態に戻るに決まっている。」と即座に思ってしまうんです。それから、「良いことの後には、絶対悪いことがくるに決まっている。

だから、手放しでは喜ぶ気になれない。」なんて、思い込んでしまっていました。

その結果、やっぱり、当然のごとくつかの間の幸福は、すぐにいつもの不幸な状態に一変してしまいました。「自分は幸せだな」と、心から感じて喜べばいいはずのひとときなのに、嬉しい気持、楽しい気持になれないなんてそれこそ不幸ですよね。

でも、私は、ずっとそんな人生だったんです。そういう個人的なネガティブな思い込みも、やはり力を持っていますので私の場合は、年季が入っていたせいかその通りの現実をもたらしていました。

これって、すごい願望実現能力ですよね。自分でそういう人生を知らず知らずのうちに選択し引き寄せていたんです。こんな感じで、私はせっかく幸運が目の前にやってきたというのに、何度も、何度もみすみすそのチャンスを逃してしまっていました。

「自分は幸せだな、自分はラッキーだな」と、心から感じて喜び、チャンスの波に乗れていれば、人生変わっていたでしょう。

しかし、その経験があったからこそ今の自分があるということですのでそんな過去のことにとらわれず、すべては必要なことだったのだと前向きにとらえるのも大事なことですね。

Photo: JohnONolan